Harris Tweed
Wool Versity Vest
高品質なツイード素材で有名なスコットランドのテキスタイル、
“Harris Tweed(ハリス ツイード)”。
生地メーカーというと大規模工場で一括生産しているイメージが強いですが、
Harris Tweedの場合は、スコットランド北西部の島、
ハリス&ルイス島の島民たちが、
自分の家の織機で、生地を織るホームスパン。
そして、完成した生地を“ハリスツイード協会”という団体を通して、
“Harris Tweed”というブランド名で世に出しています。
原毛は英国スコットランド原産のブラックフェイス種だけを使用。
原毛は普通、
羊毛を原毛にする段階で洗毛(原毛の汚れ・不純物・脂肪分等を落とす作業)をしますが、
ハリスに限ってはその中で脱脂(毛に含まれる脂肪を落とす)だけは行わず、
意識的に繊維に脂肪を残す。
これにより毛に脂肪が残っているため粗野な風合いになりますが、
反面保温力が格段と上がり、
ハリスの保温力がカシミヤ並に暖かいと言われるのは、
この事からだそうです。
Harris Tweed自体、
様々なブランドとコラボレーションし、
カジュアル、ストリートな分野にも幅広く展開。
トラッドベースだった昔よりも認知度も上がり、
幅広い層に愛用されています。
そんなHarris Tweedより、
Wool Versity Vest(ウール バーシティー ベスト)のご紹介。
こちら、以前MARK MCNAIRY(マーク マクナイリー)とのコラボレーションで発売されたデザインと、
ほぼ同様と思われますが、
MARC MCNAIRYのブランドタグは無く、
Harris Tweedのタグのみとなります。
その為、これは確証の無い憶測になりますが、
恐らく製品サンプルの様なモノではないかなぁと思います。
タグには、
“ハリスツイード協会”設立者の家紋をアレンジした
中央のオーブ&クロスマーク、
ラベル右下には生地の生産者が判別できる、
シリアルナンバーが刻印されております。
このシリアルナンバー。
厳しい品質基準をクリアした生地には、
英国ロンドンのハリス・ツィード協会より、
英国王室からの使用が許可された宝珠(オーブ)の入ったマークがつけられ、
シリアルナンバーが刻印されており、
島のどの職人が織ったのかまで分かるようになっています。
とまぁ云々書いておりますが、
デザインもラインの入ったリブとショールカラー。
フロントボタンで
チェスト部分に配置されているジップポケット。
とデザイン的に見ても流石なMCNAIRYデザイン。
カッコ良いです。
個人的には、
シャツの上から羽織って頂くのも◎ですが、
ライダースやアウターの上に羽織って頂いて
オーバーレイヤードな感じで合わせて頂くのがCOOLかなぁと思います。
リジットデニムやVintageデニム。
ブラックデニム、ウール素材のパンツにライダースやレザージャケット。
オイルドジャケット、ダウン、ジーンジャケット etc…
サラッとオーバーレイヤード。
といった着こなしが気分だったりします。
定価の事を考えてもかなりお買い得なお値段だとも思いますし、
数多くの別注アイテムの中でもカッコ良いデザインだと思います。
ブランドタグが付くよりも個人的にはシンプル直球なHarrisタグが嬉しい所。
なかなか探すとデザインの良い、
感じの良いベスト無いです。
是非いかがでしょうか?